黒板の話 第5章 良い黒板とは

目次|第1章 黒板とは第2章 黒板とその仲間達の歴史第3章 黒板の工業規格について
  |第4章 黒板の種類と機能|第5章 良い黒板とは|第6章 黒板の取り扱いとメンテナンス

①良い黒板の3条件(書きやすく・見やすく・消しやすい)

1 書きやすい!

使用する人にとって「書きやすさ」は、大切な条件の一つです。チョークがすべりすぎたり、余分な力を必要とするようでは、よい黒板とはいえません。適度な粗さは、光沢を防ぐためばかりではなく、書きやさのためにも必要です。

2 見やすさ!

書かされた文字をくっきりた浮かび上がらせ、光らせない、ということが見やすい黒板の条件です。そして、「見やすさ」の中には、「目を疲れさせない・不快感を与えない」という大切な条件も含まれます。黒板の色や材質も大きな要素ですが、採光・照明・チョークの色・黒板の年数などでも大きく左右されますので、見やすくするための環境づくりも大切です。

3 消しやすい!

手軽くきれいに消せることも、良い黒板の大切な条件です。きれいに消せない黒板は、文字を見えにくくします。この条件として、表面の粗さや静電気発生のため消しにくいこともあります。また黒板消しが早く損耗するしないも判定の要素といえなくもありません。この3条件をすべてクリアするためには古くなった黒板はできるだけ早くリフレッシュして下さい。

   

②黒板の文字の大きさと視覚

良い黒板の3条件でも述べましたように、文字の見えやすさは、さまざまな条件により大きく左右されます。生徒の視力・座っている位置・天候・時間・採光など、その時や環境に応じての文字の大きさや、チョークの色を変えて授業のできる先生はすばらしい先生に違いありません。そこで、このコーナーでは、見えやすい文字のポイント、「大きさ」と「色」の二つについて紹介します。

ポイント1

視力0.3の人は白いチョークを使い、黒板の正面7mの位置にいて、十画の漢字を見た場合250ルクスの明るさだと、5cm以上、100ルクスの明るさでは7cm以上の文字の大きさが認識可能な範囲という平均データです。ひらがな・数字・英字はこれより20%小さくしても見えますから、常に文字は7cm以上の大きさで書くように心掛ければ、すべての生徒が「よく見える」ようになります。

ポイント2

角度によって見え方の違い生徒の座っている位置によって、見えさすさ・見えにくさがありますが、通常の教室では充分に見えることが確かめられています。

ポイント3 

チョークの色について暗めの色で鮮やかさが少ない黒板が文字を読み取りやすく、チョークの色との明るさの差が多い程、目も疲れません。現在、最も多く使われているダーク・グリーンの黒板は、白、黄のチョークが一番見えやすく、このあと赤・茶・青の順になります。白と黄はほとんど差がなく、時には黄のほうが見えやすい場合があります。また黒板から遠くに離れると茶より青のほうが見えやすくなります。色チョークを上手に使い変化を与えると、理解しやすくなり、また学習意欲を高めます。しかしノートに写す側は鉛筆一色で書くことが多く、あとでノートを見たときかえって分かりにくくなることもありますので、色チョークを多様しすぎてもいけません。色チョークは状況に応じて上手に使い分けてください。

ポイト4

黒板の上手な使い方表面はいつも清潔にしておくということも上手な使い方の一つだと思います。きれいな板面に接することは、先生ご自身が感じのいいものですし、見る方、生徒の側にも学習効果をはじめ、多々影響することも大きいとおもいます。清潔に保つ方法としては、黒板の取扱い説明書の「黒板を清潔に保つためのQ&A」を参考にしてください。